土壌のプロが教える!明日から使える豆知識

すべての庭木、野菜、花で困るあなたへ 岐阜県 中津川市で庭の維持管理、消毒を行っています。 都立農芸高校卒、東京農業大学生産環境化学研究室 (旧土壌学研究室)学士修了。農業や栽培の基礎を学ぶ。 その後種苗メーカーの農場職員として7年間、 庭師を約2年間修業し、独立し現在に至る。 4000万株以上の栽培経験、1000回以上の消毒経験・植物の生長調整、総合的な環境管理・除草剤や防草シートを用いた雑草管理・肥料や農薬を用いた栽培計画の作成・発生病害虫の特定、対策・庭木の剪定。 近年の新しい取り組みとして楽しみ

微量要素肥料+ケイ酸 ケイカル FTE プランター農業 オリジナル培養土の中身とは17 

微量要素肥料について書いていきます。 鉄、マンガン、銅、亜鉛、モリブデン、ほう素、塩素の7種類があります。 それぞれの説明していきます。 鉄 呼吸や光合成の際の酸化還元反応に関与します。通常土壌にはたくさんの鉄が含まれているため欠乏することが…

イオウ プランター農業 オリジナル培養土の中身とは16 

今日は植物の肥料なの?イオウの話です。 温泉地などで卵の腐った臭いがするあのイオウです。 ちなみにネギ類が腐るとすごく匂うのもイオウのせいです。硫化アリルという成分がかかわっています。 植物の体の中でたんぱく質や原形質の構成に関わる成分です。…

マグネシウム プランター農業 オリジナル培養土の中身とは15 

今日はマグネシウムについて触れていきます。 マグネシウムは植物体内を移動しやすい成分で葉緑素やリン酸代謝に関わる酵素の成分としてリン酸・エネルギー代謝に関与している。 要は、緑色の原料と育つエネルギーを作り出す成分。 岩石の風化により含まれて…

カリウム プランター農業 オリジナル培養土の中身とは14 

今日はカリウムについて触れていきます。 カリウムは植物の体内で水に溶けた状態で存在します。葉の蒸散や細胞の浸透圧調節、原形質の構造維持、光合成やデンプン合成、タンパク合成などに関与する酵素系の活性化、光合成産物の貯蔵器官への流転に関与する重…

リン酸 プランター農業 オリジナル培養土の中身とは13 

今回は必須の元素であるリン酸をピックアップしていきます。 リン酸は、植物の細胞の中で遺伝子情報や細胞質内の水分調整、栄養素の貯蔵、エネルギーを作り出すためなどに利用される非常に重要な成分です。 窒素と同様に、有機態リン酸と無機態リン酸に分か…

窒素 プランター農業オリジナル培養土の中身とは12 

これからは肥料の成分について書いていきます。 プロの農家でも眠たくなる内容です。 そもそも、肥料とは何か。人間でいうところの食事に相当します。 体を作るうえで外から摂らなければいけない栄養素になります。 その必要量から多量要素、微量要素に分か…

病気?害虫?栄養不足?悩みませんか?

病気、害虫、栄養不足の簡単な見分け方を書いていきます。 注意ですが、正確な判別方法ではなく解決の糸口になるポイントの話です。 まず全体を見て、部分的な異常なのか、全体的な異常なのか、元気そうに見えるか見えないかをよく観察します。 病気 大きく…

有用菌 プランター農業 オリジナル培養土の中身とは11 

今日は目に見えない微生物について書いていきます。 微生物資材全般の効果としては、根の発達を促進することで、作物の健全化、増収、登熟向上、品質向上(日持ち、糖度、ビタミンB、C、アミノ酸、色素等) 地力向上、環境不良に強くなる、連作障害の軽減が…

木酢液 プランター農業 オリジナル培養土の中身とは10 

木炭を扱ったので木酢液について書いていきます。 木酢液とは、炭焼きの際に発生する煙から得られる液体です。 その成分は様々で200種類程度含まれています。 80~90%は水分、残りに酸などが含まれる。 酸類、 酢酸、ギ酸、酪酸、プロピオン酸 アルコー…

炭 プランター農業 オリジナル培養土の中身とは9 

炭といればバーベキューに使用するイメージがありますね。 その性質から農業でも利用されています。 その歴史は古く1696年の宮崎安貞著「農業全書」巻の一に登場する。いろいろなものを蒸し焼きにした焼糞と下肥を混ぜたもの。水田にも小麦や野菜にも良い。…

鉢底に敷くだけじゃないの!?軽石 プランター農業 オリジナル培養土の中身とは8 

あまり使われることのない軽石の話です。 筆者よく軽石使います。説明していきます。 軽石の原料はマグマです。地下深くから地上へ上がる際に圧力が下がることでマグマ中に含まれる水等が発泡して多孔質になったものをいいます。 性質は、通気性、排水性に優…

石灰 プランター農業 オリジナル培養土の中身とは7 

鹿沼三兄弟編で少し触れた石灰について話していきます。 プランター農業で使用する主な石灰資材は、石灰窒素、苦土石灰、硫酸カルシウムになります。 それぞれに特徴もあり、種類も豊富なので良い機会ですから石灰全般で話していこうと思います。 石灰に求め…

農薬?肥料?窒素?不思議な石灰窒素の話 プランター農業 オリジナル培養土の中身とは6 

農薬でもあり、肥料でもあり、石灰でもあり、腐熟促進剤でもある不思議な肥料「石灰窒素」について書いていきます。 途中で読むことをやめてしまうと大きな誤解を生みます。必ず最後までお読みください。 その歴史は非常古く、1895年にはじめて合成された。…

堆肥 プランター農業 オリジナル培養土の中身とは5 

プランター農業で使用する堆肥はバーク堆肥と牛糞堆肥を半々で混ぜ合わせたものを使用します。一口に堆肥といっても様々な種類がありますので堆肥全般について書いていこうと思います。 堆肥の種類は、主となる原料で分類されます。 原料には、牛糞尿、鶏糞…

バーミキュライト プランター農業 オリジナル培養土の中身とは4 

今日は土壌改良資材バーミキュライトについて話していきます。 バーミキュライトは、ひる石を800℃ほど熱すると石の雲母層が剥がれアコーディオン状に膨らんでできたものです。 元の容積の10倍も膨らみます。 膨らんだ部分に水や肥料をつなぎとめるので保水…

パーライト プランター農業 オリジナル培養土の中身とは3 

土壌改良資材のパーライトについて話していきます。 パーライトとは、真珠岩または黒曜岩を900~1200℃で急激に熱するとポップコーンのように膨張したものです。 最大の特徴は膨張した際にできた小さな穴にあります。その穴に水分が入り込み保水性を高めます…

ピートモス プランター農業 オリジナル培養土の中身とは2

ピートモスとは、泥炭とも呼ばれます。寒冷な湖 沼地帯に生育したヨシ、スゲ、ミズゴケなどの遺体が空気の少ない条件で堆積分解したものです。泥炭が積極的につくられたのは氷河期から温暖期です。(約3000万年前) その後、二つに分かれることになりま…

鹿沼三兄弟(黒土、赤土、赤玉土、鹿沼土) プランター農業 オリジナル培養土の中身とは1 

プランター農業で使用するオリジナル培養土に含まれる資材について少しずつ書いていこうと思います。 今回は最も多く配合している鹿沼三兄弟(黒土、赤土、赤玉土、鹿沼土)をピックアップしていきます。 ホームセンターなどで売られている土で、黒土、赤土…

プランター農業が花壇を作ると12か月花や野菜、果樹が楽しめる花壇、庭になる 岐阜県中津川市

年間契約で管理を依頼されている保育園の園庭です。 もともとある植物を生かしながらという要望を叶えつつ、園児たちが季節を感じれるような園庭を意識しながら管理しています。 5年ほど管理していますが、最初はスコップが2センチほどしか刺さらない石だ…

なぜ、農家が屋外で使う洗剤を売るのか 岐阜県 中津川市

屋外用黒ずみ落とし洗浄剤を開発した経緯を綴ってみます。 足掛け3年ほどかかって製品化に至りました。 少し長くなりますが開発秘話にお付き合いください。 新築から数年立つと壁や塀が黒くなる。 当たり前のことでキレイになってなると思っていませんでし…

プランター農業のこだわり 中津川市 土壌改良

プランター農業でのこだわり 鹿沼土と赤玉土をベースとした土壌改良剤たっぷりのオリジナル高級培養土 牛糞堆肥、バーク堆肥、ピートモス、パーライト、バーミキュライト、軽石、もみがらくん炭 肥料は状況に合わせて使い分けています。 単肥 尿素、硫安、過…

岐阜県中津川市で植物プランナーをしています。 プランター農業 中津川市

植物プランナーを始めたきっかけを書いてみようと思います。 農業高校から大学の農学部を卒業し、種苗メーカーで8年、庭師として2年、今年から植物プランナーとして独立しました。 昨今の農園芸を見ていると、「収穫物を売る」「苗を売る」「寄植えを売る」…