土壌のプロが教える!明日から使える豆知識

すべての庭木、野菜、花で困るあなたへ 岐阜県 中津川市で庭の維持管理、消毒を行っています。 都立農芸高校卒、東京農業大学生産環境化学研究室 (旧土壌学研究室)学士修了。農業や栽培の基礎を学ぶ。 その後種苗メーカーの農場職員として7年間、 庭師を約2年間修業し、独立し現在に至る。 4000万株以上の栽培経験、1000回以上の消毒経験・植物の生長調整、総合的な環境管理・除草剤や防草シートを用いた雑草管理・肥料や農薬を用いた栽培計画の作成・発生病害虫の特定、対策・庭木の剪定。 近年の新しい取り組みとして楽しみ

有用菌 プランター農業 オリジナル培養土の中身とは11 

 

今日は目に見えない微生物について書いていきます。

 

微生物資材全般の効果としては、根の発達を促進することで、作物の健全化、増収、登熟向上、品質向上(日持ち、糖度、ビタミンB、C、アミノ酸、色素等)

地力向上、環境不良に強くなる、連作障害の軽減があります。

微生物資材ですが、はっきり言ってわかりません。

製品の品質に決められた条件があるわけでもなく、経験則で使われているのが実態です。

筆者の使い方としては、好気性菌と嫌気性菌に分けています。

好気性の菌として酵母菌、嫌気性の菌として乳酸菌と光合成細菌を使用しています。

作り方

酵母

水3ℓ(汲み置きして一日たったもの)黒糖90g ドライイースト120g

全て混ぜ合わせ1週間程度、毎日一回よく混ぜ合わせる。

その後、1ℓの木酢液もしくは酢を加えて、一週間程度置く。

ガスが出なくなったら発酵が停止したサイン。

乳酸菌

水3ℓ(汲み置きして一日たったもの)黒糖90g R1一本

全て混ぜ合わせ1週間程度、毎日一回よく混ぜ合わせる。

その後、1ℓの木酢液もしくは酢を加えて、一週間程度置く。

ガスが出なくなったら発酵が停止したサイン。

光合成細菌

3ℓの水に粉ミルク小さじ1杯、重曹20g、クエン酸小さじ1/4、田んぼから採取した赤い水(元菌)よく混ぜ合わせ、空気が入らないよう保存容器の口元まで液を入れ蓋をする。

一週間ほどで全体に赤くなり、どぶ臭くなったら完成。

筆者の使い方

月に一回程度、乳酸菌、酵母菌を500~1000倍に薄めて植物や土にかける。

葉の色つやや葉がシャキッとします。

光合成細菌

月に一回程度、500~1000倍土にジョウロで水やり。

通常の菌では分解できない、土の中の悪い物質が分解されて、死亡すると放線菌の餌となる。

土や植物を語るうえで避けては通れない。菌の話でした。

ありがとうございました。